記憶に残る看護師の話
突然ですが、記憶に残る看護師さんはいますか?
私には居ます。
その看護師は中村さんという方。
女性の看護師です。
中村さんと出会ったのは1984年(昭和59年)だからもう30年以上も前です。
私は中村さんにいまも恩義を感じていて、中村さんに出会って無ければいまの私は無いとすら思っています。
その理由は何度かブログで書いているので知っている方にはクドい話になりますが・・・中村さんは私が骨肉腫を患い、右脚切断の手術を受ける前日の夜に、大切なメッセージをくれた方。
切断手術5年後に生きているかすら保証がない、髪も抜け、副作用に耐えて、学校にも通えなくて、何のために生きてるのかと自暴自棄になる私に、あるメッセージをくれました。
手術前日には気づかなかった、そのメッセージの優しさと深さにあとから気づき、自暴自棄の状態から目を覚ますことができました。
そして社会復帰(当時は高校生だったので正確には社会参加)へと向かう勇気と覚悟ができたのですが、あれからいままで、どんなにつらくても、どんなに落ち込んでも耐えられるようになり、どこからでも這い上がれるようになったのは中村さんのおかげです。
そんな私は現在、経営者として訪問看護事業にも携わらせていただいていますが、対象者は全員が何らかの障がいを抱える方です。
皆さんそれぞれに課題や悩みを抱えながら日々過ごしていらっしゃいます。
あのとき中村さんが、悩み苦しむ私と家族を救ってくれたように、私は事業を通じてそうした皆さまに貢献したい。
そして、できることならスタッフには障がいのある方の人生に良い影響を与える存在になって欲しいし、その結果として「記憶に残る看護師」として輝いて欲しいと願っています。
週明けの月曜日の夜、一日を振り返りながら思ったことは、そんなことです。