夜勤なしオンコールなしの訪問看護ステーションになったわけ
気になるニュースだ。
■「過労死を容認するものだ」と反論
しかし、この「月平均60時間」にも異論がある。
日本医療労働組合連合会(医労連)は2月、「夜勤交代制労働など業務は過重である。政府案はまさに過労死を容認するもので、断じて容認できない」として、「月60時間」が過労死ラインと主張する談話を公表した。
医療や介護の分野は特殊である。警察や消防も同様だが、24時間365日の稼働が必要だ。夜勤交代制は体に有毒で、睡眠障害や循環器疾患、長期的には発がん性も指摘されている。医労連の平成25年のアンケートでは、看護師の「慢性疲労」が7割を超え、「仕事を辞めたい」も75・2%に達している。
注:ヤフーニュースから引用
看護師の7割以上が慢性疲労を抱え、仕事を辞めたいと考えてるって・・・。
だとすると多くの看護師がそれでも仕事を続けているのはなぜだろうか。
私の勝手な想像だが、やはり「責任感」ではないかと想像する。
なぜなら看護師という職業を目指し、学び、働いてきた人たちだものね。
完全週休二日、夜勤なし、オンコールなし、は怪しいですか?
くらしケアの訪問看護ステーションは完全週休二日で、勤務時間は朝9時から8時間の勤務。
一般的な会社員や公務員の働き方と同じです。
多くの訪問看護ステーションで行われている24時間対応やオンコールはないので、夜間やお休みは完全にプライベートな時間として過ごせます。
オンコールとは 病院などで採用されている勤務体系のひとつで、急患時の対応役として待機すること。 オンコールを担当する看護師は、自宅などの病院外にいて良いが、いつでも出勤要請に応えられるよう連絡の取れる状態でいる必要があります。
そんな勤務体系、怪しいですか?(笑)
でもね、実際に運営できていますし、ウソでもなんでもありません。
まぁ本来なら24時間対応すべきなんでしょうけどね・・・
だってね、24時間対応やオンコール対応をすると利用者さんも使い勝手がいいでしょうし、経営する側としてもその分、お金(加算)がもらえるから。
売上げが増えますもんね。
患者さんのこと、売上げのこと、いろいろ考えれば24時間対応やオンコールはやるべきでしょうけど、やらないと決めたからやりません。
実は、やらないと決めたのには理由があって。
この話は開業当初にさかのぼります。
決断した理由は創業時の思いから
開業当初の出来事。
スタート時はご利用者様が居ないため、営業活動をしてました。
リーフレット片手にあいさつ回りをしていたのですが、ある日のあいさつ回り先で言われた言葉に絶句。
「利用者を紹介するなら24時間対応は最低条件」だと。
さらに「いまどき24時間対応しない訪問看護ステーションなんて相手にされない」とも言われました。
この言葉は要するに「経営できない」ことを意味します。
相手にされないのだから紹介していただけない。
当然、売上げが増えないから給料が払えない。
廃業?倒産???
前途多難。頭の中が真っ白に。
開業前、思いだけはとても大きかったんですよね。
「子育て中や介護をしている看護師に、働きやすい環境を提供する」
「ライフワークバランスを最も追求する会社になる」
と考えて。
夜勤なし、土日祝日休み、オンコールなし大前提だったので、まさに暗雲が立ち込めたわけです。
で、もし仮に24時間対応にすると職員の看護師にはそれなりの待遇を用意する必要があります。
現実は利用者ゼロ。
職員の待遇を上げるにしても、多額の資金があるわけではありませんから、利用者が現れなければ大変なことになります。
一瞬悩みましたが、原点に立ち返ることにしました。
「子育て中や介護をしている看護師に、働きやすい環境を提供する」
「ライフワークバランスを最も追求する会社になる」
原点にかえって決断、現在に至ります。
幸せな従業員こそが、ご利用者様を幸せにできる
くらしケアが追求する価値に「従業員の物心両面の幸福を追求を通じて地域社会に貢献する」というものがあります。
どんなサービスも利用者の満足の追求は重要なテーマ。
実際に顧客第一主義を掲げている会社はたくさんありますが、利用者や顧客満足を追求するのに職員が疲弊しては意味がありません。
顧客第一主義を掲げながら、従業員を大事にしない会社にはなりたくないと。
「幸せな従業員こそが、ご利用者様を幸せにできる」
ご利用者様を幸せにできるのは、最前線にいる従業員、つまり、くらしケアなら看護師。
くらしケアの看護師は、できる限りライフワークバランスを大切にして欲しいと願ってます。
幸せな看護師こそが、ご利用者様に良いサービスやケアを提供できる。
その結果、ご利用者様に喜んでいただき仕事にやりがいを感じ、経営が上手くいく。
そんな経営サイクルを実現できるよう、これからもチャレンジを続けていきたいと思います。
そんな経営サイクルを実現できるよう、これからもチャレンジを続けていきたいと思います。
ハローワークを回る私。