障がい者の住まい探し(ハウジングサポートプログラム)
「バリアフリー対応」とうアパートは増えましたが、どれも室内がバリアフリーというだけで、玄関までの導線がバリアフリーという物件は、まだまだ少ないですね。
誰もがいずれは足腰が不自由になり、車いす生活になることだってある。そう考えると本当の意味でもバリアフリーアパートの整備は遅れていると感じます。
障がい者の部屋探しは大変
ひとり暮らししたい障がい者がアパートを借りたくても、障がいによっては貸してもらえないことがあります。
特に、車いすや知的障がいの方、精神障がいの方は部屋を借りることが難しい。
主な理由は
・何か問題が起きたら誰が責任を取るのか?
・奇声を上げたりしないか?
・床(フローリング)が傷つくのではないか?
・コミュニケーションは取れるのか?
といったものがある。
そもそも人はリスクを取りたがらない生き物だし、不安なことは避けるのは仕方がないところ。
大家さんにとってアパート経営は「事業」であり、ボランティアではないので、大家さんの心情を考えるとやむを得ないのも事実。
あいだに入る不動産屋さんにしてみても、部屋を紹介する責任を考えると、いまひとつ腰が引けるのも仕方ないかもしれませんね。
そこでくらしケアでは「くらしケアハウジングサポートプログラム」というサービスを提供しています。
障がい者の部屋探しをよりカンタンに

【サービスイメージ図】
このサービスは、障がいのある方に代わり、くらしケアがアパートを借り上げます。
会社の寮や学生寮をイメージしてもらえると何となくイメージしていただけるかもしれません。
これにより大家さんや不動産屋さんに対する責任はくらしケアが肩代わりするから大家さん、不動産屋さんは、安心して部屋を貸すことができます。
しかも連帯保証人も不要のため、部屋を探す苦労がグッと軽減されます。
一見、良いサービスに見えますよね?(笑)
実はデメリットもあります。
ひとつめは「物件の選択肢が少ない」こと。
このサービスは「くらしケアが肩代わりすることを大家さんが許可していただけて初めて提供可能」です。
しかし全ての大家さんが許可するとは限らないため自由に部屋を選べない可能性があります。
もちろん希望に見合う物件を探してご紹介しますが、多くて3件、少ないと1件しかご紹介できないこともあります。
ふたつめは「時間がかかる」こと。
住みたい地域、間取りや家賃など、皆さまの希望をお聞きして、くらしケアのスタッフが大家さんに交渉します。
そしてOKが出たお部屋の中から選んでいただくことになりますが、その手間にどうしても時間がかかってしまいます。
概ねこの2つのデメリットをご理解いただいたうえでご利用いただいています。
住まいサポートの今後について
くらしケアハウジングサポートプログラムは、住まいに関するノウハウを持つくらしケアならではのサービスですが、今後は、親御さんの土地に、障がい者向けサービスアパートメントやグループホームの建設もお勧めしていきたいと考えています。
なぜなら、そうすることでお子さんが家賃収入を得られますし、部屋探しで苦労している障がい者の住まい探しにも貢献できるからです。
また、資産家の方であれば相続税対策にもなります。
私たちは「障がい者のくらし全般をサポートする」をテーマに活動していますが、住まいについても、より手厚いサポートができるよう、日々努力していきます。
皆さまからは「こんなサービスがあったらいいな」など、ご意見・ご要望があれば、ぜひ教えていただけたらうれしいですね。
(注:くらしケアハウジングサポートプログラムはハウジングファーストと似ていますが、ハウジングファーストはホームレス支援から始まった歴史があります。くらしケアではハウジングファーストに取り組む方々へのリスペクトも込めて、呼称を変えています)
本件に関するお問い合わせは 058-214-6592 まで。
受付時間 平日9時〜18時(土日祝日を除く)