会社には生まれも育ちも価値観も異なる人が集まるからいろんなことが起こります。

良い日もあれば悪い日もあるでしょう。
好きな人もいれば、嫌いな人もいるかもしれません。

過去に代表を努めたNPO法人で、人間関係の苦労を散々味わったから、くらしケアを始めるにあたり、とにかく人間関係の良好な職場を作ろうと思いスタートしました。

しかし残念ながら、始めて1年もしないうちに派閥らしきものができ、人間関係の問題が出てくるようになりました。

まぁ、どこの会社でも起こる現象なのかもしれませんけどね。

そして悩んだ末にできたのが、この一文。


多様性を受入れ、お互いに尊敬と尊厳をもって接し、働きやすい環境をつくります。


これは全従業員向けに5つの考え方をミッションとして定めたもののうちの1つです。

この一文には私が経験した苦悩と全従業員への願いを込めていて、いちど崩れた人間関係の修復はほぼ困難であるという現実を突きつけられた経験と、そして、良好な人間関係のある職場は自然にできるものではなく「意識してつくるもの」と悟ったことから。

特に強調したい「尊厳」の2文字。
個人の尊厳を大切にして欲しいという願いを込めた。

尊厳の意味はいろいろあるが、個人の人権と言い換えれば伝わるだろうか。

私の定義は、尊厳とは「誰もが誰かのかけがえのない存在である」です。


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私やあなたは、両親が命を紡いて生まれた命で、両親もまた、祖父や祖母が命を紡いて生まれた命。

誰一人かけても存在し得なかったキセキの存在です。

そしてあなたは、あなたの子どもにとってかけがえのない存在のはず。

誰にでもあなたを大切に思う家族がいるし、たとえ他界してこの世に居なくても天国で見守っているかもしれません。

やっぱりどう考えても、一人ひとりが「誰かのかけがえのないの存在」だと思うのです。

これって常識的な想像力がある人なら、誰かの尊厳を傷つけるようなことがあってはならないことくらいわかると思う(思いたい)


子どもが泣いて帰ってきたらどうしたのかを聞きたくなる。
暗い表情で帰ってきたら心配でたまらなくなる。
学校で何かあったのか。いじめにあってないか。
いろんな心配をする。

職場で尊厳を傷つけられ、つらい表情や雰囲気で家に帰れば、家族はきっと心配するでしょう。
自信を失っている様子をみて、家族は会社を辞めるよう促すかもしれない。


それって、誰トク?
誰もトクしないのです。


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会社にはいろんな人がいて当然。
仕事ができる人もいれば、ちょっと鈍な人もいる。

だって、生まれも育ちも違うのだから当然です。

もちろん切磋琢磨は大切。
お客様(ご利用者様)からお給料をいただいている以上、レベルアップは必要だよね。
その過程で褒められることも叱られることもあるでしょう。
でもそこには絶対に「愛」が必要です。

くらしケアの仲間は全員が理念やゴールに共感して来てくれた人。
訪問看護やったことがないけど、チャレンジしてみようと勇気を出して来てくれた人です。

そして、地域で暮らす精神障がいを持つ方と家族を笑顔にしたいと考えくれている。
あなたが来てくれるのがうれしい。そして、次回の訪問が待ち遠しいと。

ご利用者様もきっと、誰かにとって「かけがえのないひと」です。


お互いを尊敬し、尊厳を大切にし、働きやすい職場づくりを心がけていてくれる従業員は、くらしケアにとって、かけがえのない人。

多様性を受入れ、お互いに尊敬と尊厳をもって接し、働きやすい環境をつく(維持す)れば良い人が集まり、より良い会社になると信じています。