頼りないくらしケア代表の本当の強みとは
くらしケア代表です。
一週間がはじまりましたね。今週もよろしくお願いします。
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昨日、ある会合で自己紹介させていただく場面があったのですが、そのとき改めて思ったことを書いてみます。
私はくらしケアの代表ですが、それ以前に障がい当事者です。
学生時代に病気で障がい者になったので、社会に出ることなど、それなりの苦労がありました。
中途で障がい者になると生活は一変しますよね。
それまでの平凡な暮らしは一変し、家族全員がどん底に突き落とされます。
そんな経験や紆余曲折を経て、なんとか自立せねばとリカバリーを模索しました。
その当時、誰かに相談するという発想すらなく、社会福祉協議会とか、障がい者の就労枠の存在とか、障害者家族会、当事者会とか、障がいを持つ人が頼るところの存在も知らず、それらがどこにあるのかも知らないなか、どうすれば自立できるのかまったく見当もつかない。
就職するには履歴書が必要ということすら知らない。
履歴書を作ろうにも住所・氏名・生年月日くらいしか書くことがない。
そんな段階からのリカバリーでしたが、言葉にできないような苦労はひと通り経験してきたつもりです。
過去の私を知る人たちが、いまの私を知ったら信じられないかもしれませんが、ここまで来るのに何年も何十年もかけて今日という日を迎えています。
私がくらしケアを運営していて、唯一言えることは、代表者の私が障がい者当事者であること。
私に強みは何もありませんが、強いて挙げるとすれば「障がい者としての当事者性」だけです。
不動産や住まい、お金の知識は就労を通じて学んだけれど、精神医療のことやお薬のことは残念ながら私には答えることができません。
私は、私と同じように病気や障がいで苦労している方やご家族の役に立ちたいと、くらしケアを立ち上げましたが、それは私自身の体験や苦労を通して作ったもの。
そうした強い思いはあるものの、医療的な専門性はありませんし、たいした知識も持ち合わせていないのです。
それでもなんとかやってこれたのは、創業メンバーの永井をはじめ、看護師免許を持つスタッフが、私の足らないところを補ってくれているから。
そして、同じ生きづらさを抱えた当事者やご家族の皆さまと歩んできた日々のおかげだし、こんな私のつたないブログを読んでくださる当事者の方、ご家族の方のおかげだと思っています。
いろいろ書きましたが、結局、何が言いたいかというと、くらしケアのスタッフは、こんな頼りない代表者を支えてくれるような優しい人たちだということです。
そんな思いやりに満ちた優しいスタッフが提供する看護ケアがどんなものか。それは皆さまのご想像にお任せしますが、私が病床で苦しかったときに受けた看護は、そんな優しさに愛情のある厳しさに満ちたもので、その看護のおかげでいまを生かしていただいてます。
私には、障がい当事者の方やご家族の思いに寄り添うことくらいしかできません。
でも、スタッフが提供する看護ケアは愛に満ちています。
先日も、ある訪問看護の現場でとても微笑ましくも頼もしい報告がありました。その報告は、まだ小さなご利用者様が訪問看護スタッフの支援を通じて子どもらしいいきいきとした様子に変化していく内容でしたが、本当に愛に満ちた様子が伝わる報告でした。
ご利用者様の明日が待ち遠しいと思えるような暮らしの実現に向けて、スタッフに助けられながらも、皆さまのお役に立てられたら本望です。
そんなことを思いながら、つたない自己紹介をさせていただきました、
「これからも私たちを、何とぞご支援ご指導のほどよろしくお願い致します」
ご利用者様の明日が待ち遠しいと思えるような暮らしの実現に向けて、スタッフに助けられながらも、皆さまのお役に立てられたら本望です。
そんなことを思いながら、つたない自己紹介をさせていただきました、
「これからも私たちを、何とぞご支援ご指導のほどよろしくお願い致します」
私自身のリカバリーはまだこれからも続きます。最後は謙虚な気持ちをお伝えしましたが、本当にこれからもよろしくお願いしますという気持ちでいっぱいです。
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