訪問看護ステーションの管理者が大変なら
訪問看護ステーションは全国に1万あるといわれますが、その多くが5人未満で運営されているのは聞いたことがあるかもしれません。厚生労働省の資料によると、全体の2/3が5人未満。少人数で24時間オンコール対応をしているのが実態だそうです。
また、開業した訪問看護ステーションがたどる業容のパターンは主に4つに分けられるそう。
1)数年以内に休止・廃止。
2)訪問看護ステーションの規模が、開設時からほとんど変らないまま推移。
3)地域貢献を重視し、安定的な事業規模を確保。
4)広域展開または全国展開。
この4つのうち、あなたが勤めるステーションはどのパターンに当てはまるでしょうか。
くらしケアは創業時から4)のパターンを意識してました。
今日はそのあたりについてお話したいと思います。
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小規模なステーションの管理者は創業経営者であることが多いと思いますが、ひとり何役もこなさなければ経営が回らない点は、多くの管理者が実感するところだと思います。また、開業した訪問看護ステーションがたどる業容のパターンは主に4つに分けられるそう。
1)数年以内に休止・廃止。
2)訪問看護ステーションの規模が、開設時からほとんど変らないまま推移。
3)地域貢献を重視し、安定的な事業規模を確保。
4)広域展開または全国展開。
この4つのうち、あなたが勤めるステーションはどのパターンに当てはまるでしょうか。
くらしケアは創業時から4)のパターンを意識してました。
今日はそのあたりについてお話したいと思います。
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私たちくらしケアがステーションを立ち上げたときも小規模スタートでしたが、一般的なステーションと異なるのは、管理者と創業経営者が別人だったということ。
私は創業経営者。創業への強い思いはありましたが、看護のことは看護師に協力していただく前提で創業しましたので看護業務は管理者に任せました。
創業期(1年目)は、看護業務以外の仕事は私が行い、のちに雇用したパートの事務スタッフとで分担する体制でスタートしたのです。
事務スタッフの業務は接客応対や電話対応に始まり、大きい業務ではレセプト、勤怠管理、給与計算、入退社の手続きなどのHR業務、計画書報告書の発送業務などがありました。
さらに、新規ご利用者様の情報をソフトウェアに登録する業務も事務スタッフが主体。というのも創業期は看護師が行っていたものの、入力する看護師により入力内容にバラつきがありミスも散見されたからです。
これが返戻の原因になり財務にマイナスの影響を与えるため、新規利用者の登録業務、チェックも事務スタッフが担当するよう業務フローを変更しました。
そして私の業務ですが、主に会社運営の要である資金調達、金融機関との調整、税務、会計、財務、そして求人、人事、ウェブサイト制作とコンテンツのメンテナンス、車両の手配や管理、メンテナンスや事故時の対応、業務遂行に必要な携帯電話・パソコン・血圧計・体温計等の購買(相見積り含む)、ソフトウェアのリース・・・そして、このブログなどの発信。(過去の私を知る人なら、あれほど文章を書くのが苦手な男がブログを書いてるなんて信じられないと思います。)
と、細かいことまで挙げるとキリがありませんが事務スタッフ同様、実に様々な役割があります。
これが小規模なステーションでは管理者がひとりでこなしていたりするのです。
もし私が小規模なステーションの管理者で、看護業務と管理業務の双方をこなさなければならないとなったら、事業を続ける意欲がなくなると思うほど多岐にわたります。
もし私が小規模なステーションの管理者で、看護業務と管理業務の双方をこなさなければならないとなったら、事業を続ける意欲がなくなると思うほど多岐にわたります。
ステーションの休止・廃止が多いのはこうした要因も原因のひとつと想像できます。
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話が長くなったので結論を書きますね。
くらしケアが、4)広域展開を目指すのは、看護業務と管理業務を分離することが安定した成長発展に欠かせないと創業当時の時点で見据えていたからです。
起業した管理者が過労により利用者の自宅で倒れたり、看護職員フォローに備えて管理者が毎日携帯電話を持ち歩いたり、オンコールを管理者ひとりで対応していたり、といった話は現実の話としてあるわけですが、小規模な状態を続けるということは誰かの犠牲を伴い続ける可能性が高いと考えました。
どうすれば安定経営ができるのか、働きやすさを実現できるのかを考え、やはり規模の拡大を目指すことは結局は近道だと結論付けたのです。
ウチの場合、管理者の管理業務負担は最小限にする体制となっています。そうすることで管理者は看護業務や看護スタッフの指導育成に専念できると思うので、今後も進化させていくつもりです。
また、働きやすさやオンとオフもしっかりわけられると思いますし、管理業務が不要なぶん、小規模ステーションの方とくらべて有給は取りやすいと思います。
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くらしケアの拠点展開はまだ始まったばかりですが、当面は10拠点を目指したいと思っています。
10拠点になったとき業界があっと驚く仕組みを出します。いまは言えませんがけっこう画期的なものになるはずです。
年内に大垣と愛知県で1箇所を立ち上げますが、もちろん管理者は管理業務不要のステーションにします。
ということで、今日のブログでいちばん言いたいこと。
誤解を恐れずはっきりいいますね。
創業経営者で管理者の方へ。
もし経営がうまくいっていないのなら、くらしケアに加わりませんか。
休止・廃止するステーションも見てきましたが、信じて利用者になってくれた方に悲しい思いをさせないためにも、いちどオープンしたら、何がなんでも続けるべきだと思うから。
条件はご相談に応じますのでご連絡ください。
そして雇われだけど管理業務までこなす「スーパー管理者」の方。
管理業務に追われ、本来やりたい看護業務ができずジレンマを感じていたり、転職を考えているならご連絡ください。
実をいうと、そんな経緯で近々くらしケアに加わってくれる管理者の方がいます。その方には新規に立ち上げるステーションで、その方がやりたかった看護業務をやっていただく予定です。
基本的に場所は問いません。どこでもステーションを作ります。
本当にやりたかった環境を提供しますので、気軽にご相談ください。
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