自立を目指すうえでまず困ったこと
「もっと早く知っていれば」
そんなふうに思うことは誰しもあるのではないでしょうか。
今日のブログはそんなテーマで書いてみます。
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私は障がいを負い、社会との断絶など様々な葛藤を経て、いよいよ社会に出ていこうと決めたところまでは良かった。
しかし、思わぬ壁が待っていたのです。
就職するために履歴書が必要ということすら知らかったのです。
履歴書の書き方もわからないし、履歴書に書けることがほとんどない現実も知りました。
私の自立はそんなところから始まったのです。
障害者の困りごとを聞いてくれる機関に社会福祉協議会がありますが、当時はそれも知らない。
当時あったかどうか分からないけれど、障がい者の雇用枠というのも知りません。
あると良い情報、欲しい情報を、誰が持っているかも分からない。
とにかく何も分からないのです。
当時の私が困っていたのは「情報」だったのです。
ひとつひとつ情報を探しながら自立の道を探ってきました。
いまは自立が叶っていますが、当時を振り返ればずいぶん遠回りしたように思います。
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あれから長い月日が経ちましたが、改めて知ったのが、いまだ情報にアクセスできずにいる人の存在。
インターネットがこれだけ普及しても、情報を見つけるための知恵が無い方がいます。
相談業務を担う人は、相談相手に情報を与えていると思いますが、知らないことで損をしたり遠回りしている人は目の前にたくさんいるのではないでしょうか。
障がいを負った私が情報で苦労したように、現代の障がい者や家族は、こんなに情報化が進んだ現代でも情報で苦労しているのです。
必要な情報を集めて提供する。言い換えるならキュレーションとかキュレーター的な存在になる。
私は、皆さんが私のように遠回りしなくても良いように、必要な情報にスムーズにアクセスできるようお手伝いをする。これもくらしケアの創業動機のひとつです。
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