今日のブログは空き家活用について。


あるお客様から携帯に電話がありました。

その方とは4〜5年ぶりで久々のご連絡。私を空き家活用の専門家として頼ってお電話いただいたのですが、内容は「古い戸建ての空き家を貸して欲しいと要望されたが、そのまま貸しても問題ないの?」といった相談でした。

というのも、家を貸すということは大家さんになることを意味しますから、一般的な考え方であれば修繕義務が発生します。空き家は住むうえでは問題ないが、なんせ古いし、あとから何かしら壊れて修理費用を負担していては本末転倒だし、耐震性も気になるからどうしよう、という相談です。

私からは2つアドバイスしました。ひとつはDIY賃貸という貸し方を検討してはどうか?ふたつめは無料の耐震診断を受けたらどうか?というアドバイスです。

前者は最近普及しつつある賃貸での考え方で、家賃を格安で貸すかわりに現状有姿(現在あるがままの状態の意味)で貸すというやり方。修繕義務がないかわりに、入居者が自由にDIYしたりリフォームリノベーションしても良いですよ、というものです。

賃貸の場合、基本的に何もさわってはダメで、画鋲を刺すのもダメというのが通常の考え方ですが、DIY賃貸は真逆の考え方で好きにして良いから建物をイジリたい人にはうれしい借り方です。

DIY賃貸については国土交通省から契約書のひな形や考え方がインターネット上で公開しているので、参考にしてみては、とアドバイスしました。

後者の耐震診断。意外と知られていないのですが、住んでいる市町村が無料で耐震診断を行ってくれます。耐震診断に申し込むと、市町村が提携する建築士が自宅を訪問して耐震診断をしてくれるのです。

耐震診断を行うことで、古い基準の時代に建てられた家(1981年6月1日以前)でもどの程度の耐震基準を満たしているかがわかりますし、満たしていない場合でも、どこを補強すれば耐震基準を満たすのかがわかるようになります。

また、耐震診断の結果、耐震性に懸念があるとわかれば貸さないという判断もできます。


ということで、空き家の活用で悩んでいたお客様の疑問に答えさせていただきました。