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ディスレクシアという読み書きに困難のある発達障害を持つ女性の日常を描いた映画を観ました。

ディスレクシアはハリウッド俳優のトム・クルーズがカミングアウトしたことで知られるようになった発達障害。

映画の主人公はディスレクシアで生きづらさを抱えながら生きてきた女性が、障害を受容し、認めることで人生を好転させていく様子が描かれていたのですが、私自身も就職に困難を抱え、障害を隠しながら生きてきたことの生きづらさを十分に経験した立場なので、とても共感できる映画でした。

この女性は結果的に起業して成功するのですが、著書のなかに書かれていたページが気になったので、今日のブログはそのことについて書いてみます。

この女性は国会議員らで構成される障害者の賃金向上を掲げる団体のフェイスブックへコメントしたことをきっかけに会議に呼ばれることになりました。

そして女性はその会議で「賃金向上というけれど、そんなことより国会議員はたくさんお給料をもらっているのだから、障害者が作った商品に実際にお金を使って欲しい」的な発言をしました。

この発言をきっかけに国会議事堂のセブンイレブンで障害者が作った商品を置かせてもらう仕事を得るきっかけを得ます。

しかし現実は甘くはなかった。

商品がまったく売れなかったのです。

彼女はそこで諦めなかった。

ほとんどの商品が売れないなか、唯一、大量に売れていく商品があったのです。

国会の紋章を形どったクッキーが売れていたのです。

富山県で作られている国会の紋章を形どったクッキーが大量に売れていることに気づいた彼女は行動を起こしました。

「みんなの笑顔クッキー」から「国会記念クッキー」「国会に来ましたクッキー」にラベルを変えたのです。

たったこれだけで飛ぶように売れたそうです。


これを経済用語的に言うと「微差」といいます。

わずかな差に気づこと。

微差に気づくかどうかで成否を分けるということは多々あるのです。

たとえばいきなりステーキも微差が勝敗を分けたサービス。

ステーキといえば、スープに前菜にステーキと、時間を掛けて食べるのが主流ですが、ステーキだけを気軽におもいっきり食べたいという潜在的なニーズに気づいた社長の一瀬邦夫さんはいきなりステーキをオープン。

爆発的なヒットをしたわけですが、これも微差です。

ピザカリフォルニアを創業した牛久保洋次社長は「成功するかしないかは微差に気づくかどうかだ」と言ってましたが、前述の彼女の事例ひとつ取っても確かにそうだと思いました。



手前ミソではありますが、くらしケアの事業も実は微差に気づいて今があります。

まだ成功と呼べる段階にはありませんので詳しくは書きませんが、たまたま微差に気づいた。

そして微差にこだわって来たからこそ今があると思います。


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