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障がい者の家族会というものがあります。

家族会は、障がいを持つ方やご家族が、悩みを打ち明けたり経験を話すなどして支えあい励ましあう活動をしている団体。

活動を通して提言したり、障がい者に対する偏見を除去するなど、とても重要な役割りも担っています。


今回のブログでは、先日参加した愛知県某所の家族会での出来事を踏まえ、感じたことを書きたいと思います。


愛知県某所の家族会で出会った精神障がいの方のご両親。
 
私を見ながら「あなたには申し訳ないが心と身体は違う気がする」と。

私とわが子を重ねたのか、やや肩を落として、ため息まじりに話されました。


日ごろ支援を提供するなか、実際、精神障がいと私(身体障がい者)は違うとよく言われます。
 
この言葉には、精神障がいのほうが大変で重くて、悩みは深いとのニュアンスを含んでいると思われますが、いままでこの言葉に対して明確に答えることができずにいて、ジレンマを感じていました。
 
 
私は、ご両親の言葉が消えなくて、ずっと考えていました。

そして気づいたこと。

それは、障がいは違っても、生きづらさを感じながら暮らしていることは、きっと同じなんじゃないか、ということです。
 
私は最近まで社会に合わせてきましたし、健常者のように振る舞ってきました。

そして障がいを隠すようにして生きてきたけど、そうせざるを得なかったのは偏見から身を守り、できるだけ傷付きたくなかったからです。
 
生きていくため、社会参加するために、そうするしか方法が思いつかなかったから。
 
ご両親の悩みを思い浮かべながら思います。
 
もし社会から偏見がなくなったら。

もし弱ってる人に手を差し伸べる優しさのある社会だったら。

昔は社会で鮮明に存在した「お互いさまの精神」とか。
 
社会が変われば生きづらさは軽減される。
 
大げさかもしれないけど、無理かもしれないけど、この事業を通じて社会を変えられたらと。
 
ご両親に気づかせていただいたことはそのようなことでした。

自分にできることを見つけて、少しでもご家族の役に立てるようになりたい。

家族会に参加して、そんなことを思いました。