ドキュメンタリー番組「ガイアの夜明け」ですが、いよいよこの問題を取り上げ始めました。

3月12日(火)の放送では看護師・保育士の過酷な現場を紹介していましたが、特に注目したのは看護師の仲介(転職)ビジネスの実態です。

概要やテレビ東京のホームページを見ていただくとして、今日のブログは転職サイトに思うことと、くらしケアの求人の方針について書きたいと思います。

※番組を見逃した方はテレビ東京ビジネスオンデマンドで3月末まで無料で見られます。


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看護師の労働環境が厳しいためか、転職を考える看護師は多い。

そんな看護師がまず何をするかというと、求人サイトや転職サイトで転職先探しをすると思うのですが、転職サイトを通じて転職すると、採用した病院は多額の手数料を転職サイトに支払うことになります。(転職サイトを利用する看護師のほどんどはこの事実を知らない場合が多いが、ガイアの夜明けで明らかにされていました)

すべての転職サイトに問題があるとはいいませんが、設定手数料が高すぎるのは問題を感じるし、転職お祝い金のような類のお金を出して勧誘するのもどうかと思える。

病院経営も訪問看護ステーション経営も看護人材の採用は経営課題。しかし、転職サイト経由で採用を増やせば、紹介業者への手数料が増え、利益を圧迫することになります。

するとどうなるかというと、病院経営では人件費が厳しくなり、人的な余裕を持てなくなり、一人あたりの負荷が増えることにつながるし、訪問看護の場合は訪問件数を増やす以外に方法がなくなってしまう。すると何が起きるかというと、ケアの質が下がったり、幸福感を感じにくい働き方になってしまうと思います。

そのことに早い段階で気づき、転職サイト経由の応募はお断りすることにしました。
転職サイトを利用することと働きやすさの実現は、実は矛盾した関係にあると思ったからです。

転職サイトを使う意味は「時間を買う」ことだと思います。一日も早く人が欲しいなら、転職エージェントは確かに早い。しかし、経営理念に共感しているかわからないし、カルチャーに合う人が来てくれるとも限らない。

あせって採用してもくらしケアの場合はうまくいかない気がします。

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転職サイトの方も、莫大な費用を投じて転職エージェント(斡旋する営業マン)を雇用したり、転職サイトのSEO対策やメンテナンスの費用がかかっているでしょうから手数料収入が高額になるのは仕方がないと思います。

ただ、転職サイトからの紹介を利用したくてもウチにそんな余裕は無いし、手数料を払うなら人件費や環境整備に使いたい。それに訪問看護師に無理な訪問件数を課したくありません。

訪問用の車はキレイで新しい車に乗せたいし、できるだけ社内に還元したいので、転職サイトは利用したくてもできないのです。

もしくらしケアの求人に興味を持っていただいたなら、直接のご連絡、ご応募をお願いしています。

ご理解いただけたらうれしいです。