立ち退きをきっかけとして、ある高齢者ご夫婦の居住支援を支援している。

私への相談は立ち退き期限のギリギリで相談に来られたのだが、年齢や収入、無職のため、不動産店では相手にされず困っていた。

そんなある日、相談支援専門員に相談したところ私につながったという流れです。

私はまず、現住所と変わらないエリアで部屋の候補を絞り込み、次に高齢者でも貸してもらえる部屋かどうかをすべて確認。
貸してもらえる可能性のある部屋を絞り込んだのち不動産店に家賃の減額をお願いし、減額の了承をもらいます。

次に立ち退きさせようとする大家さんに連絡を取り、立ち退き費用を出してもらうよう交渉。

大筋で了承を得たら、引越し先候補の部屋を内見し、引越し先が決まったら引越見積りを依頼し、新居の入居費用と引越費用を立ち退き費用としてお支払いをお願いして…

このようなプロセスで一気にやりますが、この中で驚かれるのが「家賃交渉」です。

多くの方は家賃は交渉できるとは思っていないようで、目の前で家賃が下がる場面を見てかなり驚かれます。

私の場合、本人の支払い能力や、今後の生活費を鑑みて支払い可能な家賃を助言したうえで市場に出ている空室が、支払い可能な家賃よりも高ければ躊躇なく値下げをお願いします。

空室が長引いている場合、部屋を空けておくより家賃を値下げしてでも早く入居してもらったほうがありがたいと考える大家さんもいますので決して無理な話ではありません。

逆に、部屋を空けておくより早く入居してもらったほうが大家さんにとってはトータルでトクになるケースもありますので、そのあたりを丁寧に説明して理解を得ることもあります。

結論は、家賃の値下げはお願いしようと思えば出来るのです。

もちろん大家さんの気持ちも理解していますので、むやみやたらに値下げをお願いすることはしませんが、早晩、家賃が支払えなくなるような借りかたになっては意味がありません。

ですので、借り手にとっての適正な家賃への値下げ交渉は意義があると思っています。