【偏見】

ある対象,人,集団などに対して,十分な根拠なしにもたれる,かたよった判断,意見などをさす。このような判断や意見は強固なものであり,それらが誤っていることを示す証拠をみせられても容易に変らない場合が多い。

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説から



この数日間、妻が帰省中のため、子どもたちの食事の準備は私の仕事です。

昨夜は扶桑イオンに行き、お惣菜やらを買いにいきましたが、そこで感じたことを書きます。

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実はいま、私の義足が調子が悪く、しょっちゅう転倒しそうになる現象が起きていました。

もし後ろに転倒すると、地面に頭を打ち付けかねず、義足の「ヒザ折れ」はヒヤヒヤします。

担当の義肢装具士に診てもらったところ、製品に不具合がありそうだということでメーカーに修理に出すことに。

しかし義足はイギリスの部品を使用しているためイギリスに送られることになり、部品が戻るまで最低でも一ヶ月はかかる見込とのこと。

そのため、代わりの義足を使うことになったのですが、これがかなり古くてヤレている部品。

※“ヤレ”とは「疲れ具合」を示す。

例えば、新車に不具合が出て、メーカー修理に出したが、代わりに与えられた代車がかなり古く何世代も前の車を使うようなイメージといえばなんとなくつたわるでしょうか?私の義足もいまちょうどそんな感じです。

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話しを戻します。

とても歩きづらくてしかたないから、イオンの障害者用駐車場に停めさせていただくことにしました。

時間は夜の7時。周囲の身体障害車用駐車場が3台空いていたので、そのうち1台に停め、障害者だとわかる証票をダッシュボードに掲示して子どもの食事を調達しに行きました。

買い物を終えて車に戻ると、ちょうど40代くらいの夫婦と中学生くらいの男児の3人が目の前を通ったのですが、その父親がズボンのポケットに両手を突っ込みながら、私のほうを何度も見てあからさまに何かブツブツ言いながら横切っていきます。

遠くへ行ってもまだ振り返りながら私を見て何やらブツブツ行っているのですが、どう考えても「お前ここに駐車したらダメだろう」というように言っているように見えました。

私の見た目のせいなのか、ヘルプマークをつけた杖や証票が見えなかったかもしれません。

あるいは、まったく異なる理由で見ていたのかもしれませんが、私の認知は「障害者じゃないクセに何ここに停めてるんだ」でした。

次第に憤りを感じ始めましたが、ここのところ認知行動療法を学んでいるためか、その認知による憤りはすぐに抑えることができましたが、もしそのように見られていたならば非常に残念な気持ちになります。

障害者用駐車場はマナー違反の車両もたくさん見受けますが、本当に必要としている人が、そのような偏見の目で見られることは意外によくあるようです。

そのような問題の1つに障害者用駐車場が車イスのアイコンになっているのがそのような偏見を生んでいると思うのですが車イス同様、歩行距離をできるだけ短くしたいという肢体不自由の方は一定数います。

そうした人が偏見を感じること無く平等に利用できるような駐車場ができないものかと、満月を眺めながらそんなふうに思いました。

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