ある精神障害者家族会が主催したセミナーイベントに参加して感じたことを書きたいと思います。

セミナーの登壇者は3名。

社会福祉協議会の方、就労移行支援事業所の方、生活介護やB型を運営する社会福祉法人の方。

それぞれの説明は、社会福祉協議会の方は社協さんが行う事業内容の説明。

就労移行支援事業所の方は「就労移行支援事業所とはなんぞや」的な話し。

社会福祉法人の方は「こんなことやってます」的な説明でした。


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終盤の質疑応答では、事業者サイドからすると「あたり前すぎる」の質問が出ていましたが、その様子を見て、あたり前すぎる質問がでるということは、必要な情報が届いていないことを意味するわけなので「やっぱり必要な人に必要な情報は届いてないんだな」と感じました。

例えば、わが子に働いてほしいと願っている親がいるとすると、手段は何があるのかを知らないということ。

就労移行支援を断片的にしか知らない様子を見て、そんな現実があるということです。


加えて感じたのは、事業者側の売り込み感が感じられたこと。

ある質問者から「なにか意図を感じる」という発言が出ましたが、社協さんを除くと「ぜひウチを利用してね」的な匂いはどうしても出てました。

障害者の方を弱者と言うつもりはありませんが、情報へのアクセスという点では弱者であることが多いと感じます。

必要な情報が届かず、不必要な情報だけはたくさん届く。だから売り込みにはすごく敏感になっている印象です。

勿論、事業者側も「経営」があるから仕方がないですが、そこはもう少しスマートにやれたらいいかなと思いました。

とおり一辺倒な説明は宣伝に見えてしまうので、聞き手の役に立つ情報を織り込むと良いのかもしれません。

で、もし私がプレゼンするなら、利用者の声を紹介するかなぁ。

そこに通ったらどんな良い変化がまっているのか、どんな暮らしがまっているのか、そういう夢のある話を聞きたい人は多いと思うから。

クルマをシチュエーションに例えるなら、ミニバンを買う人は、単に家族がたくさん乗れてたくさん荷物が積めるからミニバンを買っているんじゃなくて、ミニバンのある暮らしを買っているのであり、家族で旅行に出かけて思い出を作ったりするためのクルマとしてミニバンを買っていると思うんです。

馬力がどうとか燃費がどうとかも大事だけどそうじゃなくて、その商品やサービスを利用することで得られる価値や幸福感を買ったり探しているハズなんです。

商品のスペックやサービスの説明だけだと、どうしても売り込みに聞こえがちですが、商品やサービスを通じて得られる暮らしや広がる世界を感じてもらうことが大事だと思うのです。

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