良い話を聞いた。

医療的ケア児がNICU(病院)から家へと戻るとき、社会福祉士などの資格を有するMSW(医療ソーシャルワーカー)が退院後の生活支援を調整するキーパーソンになる。

医療的ケア児が退院後に使えるサービスは、上記MSWの居る医療相談室や、障害児者相談支援(相談支援専門員)、身体障害者手帳や療育手帳、補装具や日常生活用具、住宅改修費、児童発達支援などの医療型障害児施設があるが、退院後に必要となりそうな支援やサービスは退院時にはすべて揃っているべき。

その点において、MSWの役割が大きいということだが、残念ながらMSWにもアタリハズレがあり、ハズレを引くと大変な目に遭うようだ。

ひどい話だと、例えば障害児者相談支援(相談支援専門員)は今後の暮らしをしていくなかで大切な伴奏者になるのだが、「退院後に探せば大丈夫」などと話をして終わらせるMSWが居たらハズレ。

これでは退院後に親は困ってしまうのは明白である。

ハズレを防ぐためにもMSWに対して「退院時カンファレンスには相談支援専門員を呼んでください」と家族から言ったほうが良いとのアドバイスだが、確かに大切なことである。

MSWは退院までは関わりがあるが、退院後のことまでは面倒を見ない。

退院してから学齢期など長期にわたり、唯一、関わりを持つのが相談支援専門員で、キーパーソンになるのである。

退院時に相談支援専門員が決まっていないというのは、その後の生活に多大な負担と不安を強いられることになるから、それを避けるためにも退院時カンファレンスに相談支援専門員は最低でも居るべきなのである。


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そこでもうひとつ問題がある。

肝心の相談支援専門員の多くは福祉領域出身で、医療のことはさっぱりわからないことが多い。

だから、医療的ケアの必要なお子さんの相談支援をしようにも、医師や看護師との共通言語を持たないため、十分な支援計画が立てられない可能性がある。

弊社の相談支援事業「くらしケア介護障がい相談センター」は、保健師や看護師の資格や経験を持つスタッフが相談支援に携わっているので大丈夫なのだが、医療に強い相談支援専門員は圧倒的少数派であり、多くの相談支援専門員は医療のことはわからない。

医療的ケア児の親にとって、福祉領域出身の相談支援専門員は頼りなく見えてしまうこともあるのだが、それを「頼りない」といって、セルフプランで済ますのではなく、医療的ケア児の親が相談支援専門員を鍛えて欲しいという提言だった。

この話を聞いて思ったのは、医療的ケア児に関わらず、精神障害でも同じだということ。

精神障害も医療が関わるが、相談支援専門員の殆どは福祉領域出身のため、身体障害や知的障害を対象にした知識しか持ち合わせていないことが多い。

だから、精神保健分野でも医療的ケア児と同じような問題が起きている。

だから、相談支援専門員を鍛え育てるということは、精神分野でも同じだなと思った次第である。

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