某大手自動車メーカーの取締役に上り詰めた友人がいる。

彼の名はM。

24歳のときに出会ったMは27歳。当時は愛知県小牧市のディーラーに勤務する、いわゆる「平の営業マン」だった。

出会いのきっかけはバンド活動。

XJAPANや海外のメタルが好きだった私と、アメリカのバンド「モトリー・クルー」を愛するMとはすっかり意気投合した。

Mがドラムを担当するバンドメンバーが私の歌に興味を持ち、バンドへの加入を誘った縁。

Mのバンドはボーカルが辞めたばかりで、高い声(いわゆるハイトーンボイス)が出せるボーカルを探していたらしく、私の歌を聞いて一緒にセッションをと持ちかけられたのがきっかけだった。

いまはもうバンドはやってないが、ディーラーの営業マンMとユーザーという関係は続いた。


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Mを見ていると、営業らしいことはさほどしていないことに気づく。

ただ、お客様が困っていたらいつ何時でもすぐに手を差し伸べるし、飲みに行くとなれば友達として飲みに行く。

売りこもうとする感じがまったくない安心感があるから友人や知り合いをMに紹介したし、紹介した友人たちはさらに家族や友人をMに紹介した。

要するにMのファンになった客が、クルマのことならMへと紹介の連鎖が起きるのだが、売れる営業マンとはそういうものなのだろう。

売りたいばかりの営業マン、売り込みがしつこい営業マンは世の中にたくさんいるが、そういう営業マンからモノを買いたいとは思わない。

営業といえど、やはり関係性のなかで成り立つものだし、安心感のある人、知っている人から買いたい。

それもあくまで自然な流れのなかで。

そんなMと出会って20年が過ぎ、Mは取締役に抜てきされた。

Mは担当から外れたが、Mが信頼している支店長を紹介してくれたので、何も困ることなくディーラーとのお付き合いを続けているし、Mの権限でいまも多大な恩恵を受けている。

偉くなったMだが、お互い20代だったころ、ディーラーの商談スペースでクルマの話そっちのけでロックバンドの話で明け暮れた当時とこれからも変わらない。

営業って、構えてやるもんじゃないことを教えてくれたMは本当に凄いと思う。



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