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医療職でも福祉職でもない私だが、くらしケアを始めて2年半のあいだに感じたことがいくつかある。

そのひとつがタイトルにも書いた医療と福祉の壁だ。

この壁は目に見えないけれど確かに存在する壁で、この壁があるが故に必要な人に必要な支援が届かない現状があると見ている。



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国の政策も影響していると思うが、例えば障害者総合支援法の対象となる難病の種類が年々増えていて、平成25年4月時点で130疾患だったものが、平成30年には359疾患に激増。医療的ニーズの高い難病の方を福祉の人たちも支えていくのだが、医療の知識や経験がある相談支援専門員などはまれな存在。
(ちなみに弊社には2名居るが・・・)

福祉系の相談支援専門員らが医療的ニーズのある人の支援をする必要が出てきたわけだから現場は混乱するのは当然だと思う。

障害者総合支援法の対象疾病(難病等)


そこで看護師を始めとした医療者との協働や連携が必要になるのだが、福祉職の人と看護師ら医療職と共通言語が少ない問題や、社会的な立ち位置が看護師のほうが高いと思われているのか、双方に壁を作る傾向が見られる。

他方、精神障害の方も同様で、相談窓口は福祉になるが、本来、福祉的支援よりも、まずは訪問看護のような医療的支援のほうが先にあるべきだ。

しかし相談支援専門員を始めとする福祉の人たちに「医療との連携の必要性」が浸透していないがために最も優先すべき支援が届かなかったり必要性にそもそも気付いていない現状がある。


もともと福祉は身体障害や知的障害の方を対象に制度設計されているが、精神障害者が激増し、身体障害者の人数と変わらないくらい精神障害の方がいる状況の中、本来、医療的な支援が必要な精神障害の方を福祉の人が支える必要がでてきたのだから、現場がとまどうもの無理はない。

この構図は介護保険のケアマネージャーにも見られる。ひとくちにケアマネと言っても介護系と医療系がいるからだ。前者は介護分野からケアマネになったケースで後者は看護師や保健師などからケアマネになったケースだが、バックグラウンドが異なるのだから支援の仕方が根本的に違うのはやむを得ないが、利用者は違いを理解しないままケアマネジメントを受けているのが現実だ。

介護系ケアマネだとデイサービスなど介護施設の利用には詳しいが、介護予防的な観点で必要な訪問看護や訪問リハビリの利用を勧めることはあまり行われないだろう。

私が知る限り、看取りなどの場面で医師や看護師との連携がお世辞にもあまり上手じゃないケアマネがいるが、バックグラウンドが違うのだから仕方がないのかもしれないとはいえ、支援を受ける当事者や家族からすれば、介護施設も看取りもすべて精通していると信じているケアマネが実は医療的なケアマネジメントは得意ではないと知ったらたまったものではない。

これが障害福祉でも同じことが起きている印象である。

私が思うに、医療と福祉の壁の本質は支援者のプライドと相互理解の不足だと見ている。このプライドとは支援者自身が持っているものであり利用者にはまったく関係ないのだから私にはプライドというものはとてもつまらないものにしか見えない。

この壁をぶち壊すことができれば、支援者双方と利用者家族にとっての「あるべき幸福」がもたらされるのではないかと思うのだが、この壁を壊す仕掛けを思いついているので近いうちに発表したいと思う。




























福祉障害者総合支援法の対象疾病(難病等)