ゴールデンウィークなのにゴールデンウィークらしからぬ記事が続いてますがお許しを。

さて、今日のタイトルは「株式会社で勝負する理由」です。

勝負と書けば大げさに感じますが、私自身との戦いだと読んでもらえたらと思います。 


私は株式会社と同時にNPO法人の経営もしていました。

株式会社とNPO、それぞれ長所短所があり、どちらが良い悪いはありません。

ただ、結論として私は株式会社の経営がしたいといまに至っています。 

(NPOは現在も存在します。新理事長に経営を譲り、私は監事として関わっています)



くらしケアは株式会社で、事業内容は医療的な支援を必要とする障害者の自立と生活支援。 

一般的にはソーシャルビジネスに該当します。 


ソーシャルビジネスはNPOや社会福祉法人、医療法人が運営したほうが見た目にはキレイですよね。 

もちろん株式会社でも運営することは制度的に問題ありませんが、たまに「お前んとこは金儲けか」と悲しい言葉をいただくこともあり心を痛めることもあります。 

そういう言葉を発する人は「営利法人と非営利法人の違いは最終利益の取扱いだけである」ということを知らないだけなので最近はどう云われても気にならなくなりましたが…



さて本題です。 

私が株式会社で事業に取り組む理由は大きくわけて2つ。

ひとつは会社形態として圧倒的に多い株式会社で、障害者による起業の成功事例のひとつになりたいから。
(昨日のブログで試練を書きましたが、この選択も試練だな…)

もうひとつは、多くの方を豊かにするには株式会社が適していると思うからです。

法人に勤めていたらお給料はいただけますが、株式会社はお給料以外でも報いることができる。 

以下に説明しますね。


私はくらしケアを株式上場させたいと思っています。 (これも試練かも)

これは創業時からずっと考えていて、強く思い続けています。 

(株式上場の説明をすると長くなるので割愛しますが、参考リンクを貼っておきます→株式上場とは

そして上場する過程において、従業員持株会、貢献度に応じた従業員へストックオプションの付与、さらには親なきあとの資産形成に「親なきあとの持株会」を作りたいと考えているのです。 (後述します)

ストックオプションとは?


上場するにはまずそれなりの株主数が必要で、例えば名古屋証券取引所「セントレックス」の上場基準は、最低でも200名の株主が必要です。 

つまりくらしケアがセントレックスへ上場しようと思えば最低でも200名の方に株主になってもらう必要があるということです。

審査基準をクリアして上場するとくらしケアの株が市場で売買されるようになりますが、株式上場すると1株1,000円だったものが5,000円や10,000円に値上がりすることはよく起こります。

これはいわゆる「含み益」がでた状態で、株を売れば差額が利益になり、そのまま持てば資産が増えたことを意味します。

株を所有していれば利益に応じて配当を受けられるので、たくさん株を持っていれば配当は増えます。 


上場株式は値上がりもあれば値下がりもありますが、多くの方々に応援してもらえる会社でありつづける努力を怠らず「みんなのくらしケア」として頑張り、社会に必要とされる会社を目指せば、世間は正しく評価してくれるでしょう。


NPOや社会福祉法人、医療法人等「株式」という概念がなく出資者が配当を受けることはありません。

株式会社だけは唯一、こうしたことが実現できる会社形態なのです。

(誤解して欲しくないのは、どちらが良い・悪いではなく、実現させたいことがたまたま株式会社しかできないというだけのことです )

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最後に「追加の妄想」を書いて終わります。

記事中、「親なきあとの資産形成に親なきあとの持株会」と書きましたが、名前は「くらしケアの会」が良いと考えています。

くらしケアの会は、インフォーマルなサービス、例えば障害手帳の更新や各種手続きの代行などが無料または少額で受けられるといった、親なきあとの心配事を解決するサービスをメニューに加える。

くらしケアの会の役員は、家族会の方に会長や役員をやっていだき、くらしケアの顧問の役割を果たしていただくことなども考えています。

これはくらしケアの経営を社外の方に見ていただくことで、経営の透明性を高めるという意味でやりたいことです。

もちろん株主総会も経営の透明性を高める機関です。

しかしながら一般的に株主は短期的な利益を求める傾向にあり、ソーシャルビジネスを展開するうえでは弊害も出るような気がします。

くらしケアの上場目的はあくまで職員従業員の幸福の実現と、障害者と家族の幸福の追求だから、株主総会とは異なる視点を持つ団体が必要だと考えています。



今回のブログはあくまで私の頭の中にあるだけで、現時点で構想(妄想?)レベル。実現するかどうかは分かりません。

ただ、実際にどんなサービスがあるとうれしいかは、職員をはじめ、くらしケアを応援してくださる障がい当事者、家族会の方々と一緒に考えられたらと思っています。


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