VEとはバリュー・エンジニアリングの略称。
技術系や工業系の企業ではよく使われる言葉です。

このVEとはなんぞやいう説明は引用したほうが手っ取り早いので引用します。


VE(Value Engineering)とは、製品やサービスの「価値」を、それが果たすべき「機能」とそのためにかける「コスト」との関係で把握し、 システム化された手順によって「価値」の向上をはかる手法です。

VEは、1947年米国GE社のL.D.マイルズ氏によって開発され、1960年頃わが国に導入されました。 当初は製造メーカーの資材部門に導入され、そのコスト低減の成果の大きさが注目されました。その後、企画、開発、設計、製造、物流、事務、サービスなどへと適用範囲が広がるとともに、あらゆる業種で活用されるようになり、顧客満足の高い、価値ある新製品の開発、既存製品の改善、業務の改善、さらに小集団活動にも導入され、企業体質の強化と収益力の増強に役立っています。

公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会のHPより引用


公益社団法人日本バリュー・エンジニアリング協会ホームページ

わかりやすく言うとコストダウンの手法ですが、私の現場経験での認識は「製品やサービスの価値や機能を落とさず安価な代替案に置き換える」というものでした。

建築物には実に様々な建材や部品が使われていますが、機能や品質が同等か、それ以上であれば仕入れの安価な建材を導入したほうが利益率が向上します。

TOTOのウォシュレットが標準仕様。これをパナソニック温水付き暖房便座に置き換えることで、TOTOの製品と機能的に遜色が無いうえに仕入れ価格が安ければパナソニックを導入するほうがいい、となりますが、こうしたことの積み重ねを行うことで品質を保ったままコストダウンにつなげていくことが技術者には求められる。

私は会社員時代、これを技術者と共に愚直にやってきたわけです。 

主に取り組んでいたのはアパート建築。VEに取り組むメリットは、アパート経営は家賃収入が相場で決まっているため、総事業費(建築費)を抑えることで利回りが向上します。
利回りが向上するということはオーナー(顧客)の手取り収入の増加を意味するため顧客満足に直結するのです。

同時に建築原価も下がりますので利益の増加分をオーナーと分け合えば会社とオーナー双方にメリットあります。

そのためにはひとつひとつの建材の機能と価格を検証する必要がありますが、建物の場合、調べれば調べるほど他の製品に置き換えられるケースがあり、機能は同じなのに仕入れルートやメーカーの違いだけで置き換え可能な製品は実に多いのです。

別の例えでわかりやすいのは、スーパーやコンビニで売っているメーカー系のPB商品(プライベートブランド)でしょう。
トップバリュやセブンプレミアムなどがこれにあたります。

これらの製品は品質も機能も変わらないのに価格が安いですよね?

こうした商品が実にたくさんありますが、これもVEの一例と考えて差し支えないでしょう。 



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VEを行ううえで参考にした、みどり訪問クリニックのオフィス。
院長の姜 琪鎬先生には大感謝です。



コストダウンはどんな企業でも至上命題。大企業でも中小企業でも、工業系でも医療福祉系でも同じで、お金をどんどん掛けられるような恵まれた環境にある企業のほうが少ないと思います。

また、私は経費に細かくてケチなほうかもしれませんが、ただそれは単にケチなのではなく、何かしら知恵を絞り、情報を集め、探してみればVE案が間違いなく見つかるから。 
後から良い製品やサービスが見つかり後悔したくないのです。

さらにいえば、利益率が向上すれば給与などの人件費や未来への投資に回すことができるわけですから妥協したくない。

そうすることで結果的にご利用者様に還元され、自分たちに返って来ると信じているからです。


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