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精神保健分野ではACTの普及が期待されている。

ACTとは包括的地域生活支援プログラムと呼ばれ、Assertive Community Treatmentの頭文字を取ったものだが、重い精神障害をもつ人でも, 地域社会で自分らしい生活、夢や理想を実現し、維持できるように、専門職が包括的な訪問型支援を提供するケアマネジメントモデルのひとつで、1970年代初頭にアメリカで生まれてから多くの国に普及しています。

日本のACTは、一般的に看護師・精神保健福祉士・作業療法士・精神科医などからなる多職種チームアプローチで、365日24時間のサービスを実施することがひとつの目安になっている。

現実的には全国に30前後のACTチームが活動しているが、多くの障害当事者に支援が届くほどの数が足りていないのが現状。その要因にACTチームに365日24時間の訪問診療できる精神科医を確保することが難しいからだと言われていて、精神科医の人件費を捻出することも難しいため、日本では普及していないのが現状となっている。

ただ、多くの精神障害者の方(患者の方)には主治医がいるのだから、くらしケアのようなアウトリーチを提供する専門家が主治医と連携し、情報提供しながらサービスを提供することはいまも当たり前に行われているし、主治医とのグリップを強化連携することさえキチンとできればACTと同等か、それ以上の支援の提供はさほど難しくないと思う。

また、ACTで提供されていない居住支援や資産管理、金銭管理などのサービスもくらしケアでは当たり前に提供できているから、一般的に考えるACT以上のサービスを提供することは可能だ。

家族会の皆さんはACTの普及に期待を寄せている現実がある。そしてくらしケアはACTと遜色ないサービスを提供できている現実を踏まえて、くらしケアらしいやり方でACTを名乗れないか可能性を探していく。

親なきあとを真剣に考えるくらしケア版のACT。
それがどうあるべきかを模索したい。







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