くらしケアでは「ハウジングサポート」という精神障害者の方向けのサービスがあります。

このサポートは住まいを軸にした障害者の自立支援の総合的な支援サービスで、親元を離れて暮らすための訓練を希望する方や、グループホームのような集団生活が苦手な方が利用しています。

また、精神科病棟を退院したあとの自立生活を実現したい方や、親なきあと問題の子どもの将来への準備としてのご利用もあります。


私は障害者の方の居住支援担当で、住まい探しを支援しています。

このサポートを受けるためにはアパートの部屋が必要ですが、その部屋はできるだけご本人に探してもらうようにしています。


というのも、以前は私が部屋を探してご紹介していたのですが、あるご相談者様が、私の紹介した部屋ではなく、ご自身でインターネットで探した部屋に住みたいと要望されたことがきっかけ。

実際にご相談者が選んだ部屋に住みだしてからのご本人の様子が明らかに変わったのです。

その様子を目の当たりにしたことで「自分で選んだアパートという事実」が重要ではないかと感じ、部屋探しのやり方を「自己選択方式」に変えてみたのです。 


すると次のご利用者様も同様で、ご自身でネットで部屋を探して候補を挙げてもらい、その部屋に住み始めると表情が変わっていました。

自分の城を持ったということの意識の変化もあるとは思いますが、与えられた部屋ではなく「自分で選んだ部屋」ということが心理的にポジティブな影響を与えていると思いました。

ですのでハウジングサポートによる部屋探しは、極力、ネットでご本人に探していただき、そこからくらしケアにて交渉する流れで進めて行きます。


ただ現実には障害者にアパートを貸すことに抵抗感のある不動産会社や大家さんが少なくなく、まれに交渉がうまくいかないことあります。

せっかくご利用者様が自分で選んだ部屋なので、スムーズに住んでいただけるよう、住まい探しのほうも全力で支援します。


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