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精神保健分野で活躍する看護師の集まる勉強会に参加した。
最近は様々な勉強会に参加しているが、この勉強会は初参加だ。

会場はABCD4つのテーブルに別れ、僕はBのグループに座るよう促された。
定刻になり勉強会が始まるときには20名を超える参加がいた。

一つのテーマをじっくり話し合うスタイルの勉強会で3時間かけて議論する。
休日にわざわざ参加するような人たちだから当然、意識の高い人たちだ。

真剣な議論が飛び交うなか、こちらも刺激をいただく。
こんな人たちに看てもらえる利用者や患者は幸せだと思った。

僕は看護師ではないから聞くことに徹していたが、ややアウェーな感じが出ていたのだろう。皆さんがさり気なく気遣ってくれるからアウェー感は直ぐに消えた。

このあたりはさすが「意識高い系看護師」だと心のなかでうなった。

具体的な議論の内容は専門的すぎてうまく書けないから割愛するが、活発な議論を聞きながら、僕の足りない頭のなかでテーマとは関係のないことをグルグルと考えていた。

「良い看護師」と「そうでない看護師」の違いだ。

患者にとっては「良い看護師」が実は「そうでない看護師」の場合が多いのではないかということだ。

なんかうまく表現できないけれど「患者に巻き込まれる看護師」と云えば伝わるだろうか。

看護師も人間だから患者に感情移入することもあるだろう。
患者に嫌われたくないから患者の言うことを聞いてしまうのもわからないでもない。

患者のために善かれと業務時間外に患者と個人的な関わりを持つことが、実は患者のためになってないことに気づかない看護師は「患者にとっては良い看護師」かもしれないが、実は「良い看護師ではない可能性がある」と思った。

そう考えていたとき、僕が昔お世話になった中村さんのことを思い出した。

右脚切断手術の前夜、僕の病室をのぞいてくれた中村さん。
泣きながら話す僕のそばで何時間も話を聞いてくれた。

かなり長い時間だと記憶しているが、勤務中ならナースコールの対応もあるだろう。
いま思えば当日の勤務を終えて病室に来てくれたのかもしれない。

8ヶ月続いた入院が明けた1985年4月。以降は定期的に検査に行っていたが、しばらくして同じ病気の仲間が亡くなる現実を知った。

これがかなりショックだった。なんせ検査したところで転移や再発の確認だから、転移や再発が見つかればどうせ死ぬんじゃねーと思えて検査に行くこと自体をやめてしまった。

ずいぶん時間が経ち、心配が頂点に達した両親が「検査を受けろ」とうるさいのでイヤイヤ病院へ行ったところ、偶然、中村さんと再会。中村さんは整形外科病棟から小児科病棟へと異動していた。

中村さんなら僕のことを理解してくれると思ったのだろう。次々と後ろ向きな情けない話をしたところ、中村さんは悲しい目をして「あなたはまだ死んでいない」と云われたうえに、手術前夜のことを思い出すように云われた。

「自分に負けないで」といったことを覚えているかと。

あの言葉がなかったら人生はどうなってたことだろうかと思う。
記憶を辿ると、中村さんは僕に上手に巻き込まれてくれてたのかもしれないと思った。

意識の高い看護師が真剣に議論し合う姿を見ながらそんなことを考えていた。




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ファイル 2017-10-15 午後7 46 03

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その気付きに思わず涙が出そうになるものの必死でこらえた。