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いつもありがとうございます。
くらしケアの直野です。


くらしケアという社名は平成27年10月1日に生まれた。というか生んだ。それ以前は「住健トラスト株式会社」という社名で活動していたが事業を大幅に刷新することになり、事業内容にふさわしい社名へ変えることを決意。株式会社くらしケアへ変更した。

もとの社名「住健トラスト」は空き家活用をするために考えた。住まいと健康、そして信用の意味「トラスト」を合わせてつくった社名で2011年11月に誕生した。この社名にしたのは住宅業界での体験や思いがあったから。僕は24歳で住宅業界に入り、以降、住まいに関り続けているが、実に様々な暮らしに立ち会ってきた。結婚のためにとカップルの部屋探しや子どもが生まれるからとワンランク広い家と引っ越しのお手伝い、定年後のスローライフを過ごすための家さがしのお手伝いなど実に様々なお手伝いをした。

逆に、ローンの支払いが困るなど経済的な課題を抱える人に対応したこともあるし、部屋のサイズダウンを提案したり、夜逃げ後の部屋に立ち会ったり、大家さんに家賃の値下げをお願いして怒られるとか。そんな仕事もあった。

またレアケースではあるが孤独死した老人の部屋など悲しい亡くなりかたをした部屋に立ち会うという経験もあったが、そうした経験を通じて思うのは「住まいは人生に影響する」ということだ。住まいは環境であり、健康や子育て、家族関係に少なからず影響を与えると思う。だから関わる人々ができるだけ健やかな暮らしが送れるようなお手伝いがしたいと考えた。また、空き家をなんとかしたいという思いもあった。2011年の創業時、空き家問題は今ほど一般的ではなかったが、2008年のリーマンショック時に、将来、空き家は大問題になると感じていた。だから社名に「建てる」という文字を使わないことにしたのも社名を決めた理由だった。

2014年に障害福祉サービスのNPO法人の経営を任されたときに出会った障がい児の存在。そして親たちが一様に抱える「親亡きあと問題」に社会的課題を感じ、自分自身がこれまで障害者として生きてきた意味をようやく理解した。僕はそのことに気づくまでの数十年間、健常者のみが生きる社会で障害を隠し、できるだけ周りに合わせようと努力した。徐々に結果も付いてきたが、なぜか報われないような感覚がいつもあった。しかしNPO法人を通じて出会ったその場所は違った。僕の居場所はこういう世界だと思った。ここでは障害の有無は関係なかった。障害者がごくあたり前に過ごしている人たちのなかで僕は障害者であることを隠す必要が無いのだ。なんとも云えない心地の良さを感じたし、初めてありのままでいいんだと思えた。そんな人たちが実は将来を案じながら過ごしていることを知り、障害者の親亡きあと問題を解決したいと強く思うようになった。

それまで関わってきた住宅業界と、どうしても解決したい障害福祉の世界。別々の事業を同時進行で経営するのは並大抵なことではなかったが、異なるジャンルの2つの事業をどうにかしてひとつに出来ないかと考えた。日常業務に忙殺され答えがでないまま数ヶ月経過した2015年8月、ようやく答えにたどり着いた。要するに「障害者のためだけに住まいの仕事をすれば良い」という答えだ。そして「障害者と家族の暮らし全般を支援する」というテーマにに行き着いた。NPOで一緒に副理事長をやっていた保健師の永井に加わってもらい、新しい事業構想を模索した。そして訪問看護と相談支援、居宅介護支援(※)、そして住まいとファイナンスのサービスを総合的に提供する会社へと大きくかじを切ることにした。

そこで問題となったのが社名だった。事業内容にふさわしい社名にする変更する必要があると考えたのだ。来る日も来る日も紙に書いては消し書いては消しを繰り返し社名の候補を検討した。くらしケアという社名が決まる直前には「住まいケア」という案もあったが不動産屋っぽくなるから違う、となった。やりたいことは住まいの提供じゃない。あくまで障害者の暮らし全般の支援であり、僕自身が障害者となって苦労した経験を次世代の障害者にさせないためのサービスだ。だから社名には「暮らし」を入れるべきだろうと。単に訪問看護をやる会社でもなく、単に相談支援をやる会社でもない。居宅介護支援事業をやる会社でもない。そんな社名はないものか。できれば社名が職業を表すくらいの社名にしたい。そんなことを考え、ようやく決めたのが現在の社名、くらしケアだった。

今回、社名について書いてみたが、以前の社名と現在の社名、2つの社名を名乗って感じたことは、事業内容がイメージしやすいのは明らかの現在の社名であるということだ。住健トラストという社名は、いま思えば自己満足だった気がするし覚えてもらうのに時間が掛かった。また困ったことに郵便物は建築の健で届くことが圧倒的に多いという問題も抱えた。社名を間違えている先には訂正をお願いするのだが、必ずといっていいほど相手は謝る。だけど、なんだか僕がつけた社名がややこしいばかりに謝らせている感じがして逆に申し訳なかった。

くらしケアへ社名変更して後2年が経ったが、最近は社名の認知度がかなり大きく広がっている実感がある。思うに社名を決めるときは覚えやすく事業内容がイメージしやすいほうが良いと思う。なお、社名変更は結構たいへん。時間も費用も労力もかかるので覚悟したうえで望むべきだと思う。


※介護事業者と差別化するため居宅介護支援事業は現在は行っていない。


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ファイル 2017-10-15 午後7 46 03

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