いつもありがとうございます。
くらしケアの直野です。


今日の昼礼で職員に改めて話しました。(昼礼は、いわゆる朝礼の昼バージョンです)
私たちは理念の実現のために集まっていること、ひとりひとりがくらしケアの顔であること、個の振る舞いや考え方がチームに与える影響のこと、ご利用者様の明日が待ち遠しい暮らしの実現を目指していることなど。企業理念に基づいて再確認。

これからの医療や福祉、介護の現場は病院や施設から在宅へと移行する。政府がそうするといっているのだから絶対にそうなっていく。現に入院患者数は減少傾向にあり数字にも出ている。しかし地域に受け皿が足りておらず、地域包括ケアシステムはうまく機能しているとはいい難いのが実情ではないかと思う。

くらしケアは地域包括ケアを実践している会社だ。行政や地域の社会資源と連携を取りながら地域包括ケアの実践者として活動していることを少しでも理解してくれたら嬉しい限りだ。

地域包括ケアシステムといえば住まいだろう。下の図は地域包括ケアシステムを説明する図で中心には住まいがある。インターネットで「地域包括ケアシステム」と画像検索すると同じような図がいくつも表示されるが表現されていることはどれも同じだ。中心に描かれているのはどれも住まいである。

ナイチンゲールの看護覚え書にも住まいのことが書かれている。住まいとは住むための空間を意味するだけでなく環境を整えるという点もあるが、看護覚え書にはこうした点が書かれている。私が看護覚え書きを知ったのはまだ昨年のことだが、驚いたのは看護覚え書が世に出たのは1859年ということだ。100年以上も前から看護には住まいが大切な要素だとナイチンゲールは説いているのだから。

私たちは親亡きあと問題の解決を最大のテーマに据えて活動しているが、親亡きあと問題に住まいの問題は避けて通れないだろう。親亡きあと問題に関する様々な資料を見ると、親亡きあとのわが子の住まいは、現在住んでいる家にそのまま住むと回答する親が2人に1人いるという結果が多いが現実には厳しいと考えている親も多い。なぜなら親と一緒に暮らしているうちは良いが、親が他界したあと障害当事者がひとりで暮らしていけるかどうかといえば、障害年金のみの方など、所得に制限がある人なら現実的には難しいということになるからだ。しかしくらしケアが早期に関わり準備をすれば安心して暮らしていける体制をつくることは十分可能だと考えている。

私たちの考える障害者の定義は「生きづらさを抱えているかどうか」であり障害者手帳の有無ではない。生きづらさを抱えている人に対する支援は、訪問看護や介護が行う日常的なケアのみならず、親亡きあと問題のような中長期的な視点や時間軸で支援策を検討しなければならない支援も含んでいる。親亡きあと問題といえば、家の問題やお金の問題、家族関係の問題など、身体的な問題とはまた異なる問題があり、当事者の多くが直面する大きな問題だ。その大きな問題を不安に思い、それが原因で体調を崩したり家庭環境が悪化する人が少なくないと聞く。

だから地域包括ケアを実践するものは病気や障害のケアだけでなく「暮らしそのものをケアする」という視点が必要だと考えている。

と、小難しいことを書いたが、職員にはくらしケアの理念を理解して行動していただければOKだと考えている。なぜなら理念はこうした視点を踏まえて作り込んだものだからだ。ご利用者様の声や変化に気を配りながら「また会いたい」と思ってもらえるよう活動してもらえたら十分だと考える。

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ファイル 2017-10-15 午後7 46 03

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