いつもありがとうございます。
くらしケアの直野です。


今日は午後からミッチリと宅建協会の勉強会。
なので午前中にブログを書いちゃいます。


あ、そうそう。
岐阜市と各務原市にお住まいの方へお知らせ。


フリーペーパーのGiFUTO(岐阜市)と、
たんとん(各務原市)へくらしケアの広告を出しました。

手元にあればぜひ見てくださいね。

「手元にないよ〜!」って方、安心してください。

出したのはこんな広告です。


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いかがでしょうか。

これを見れば、GiFUTOも、たんとんも、もう見なくていいですね(笑)


くらしケアでは基本的に広告は出さない方針なのですが、若い営業マンの方がお盆前にキャンペーンを提案してきたので、急きょ出すことにしました。


広告では3つのテーマを入れて、

1つは訪問看護(精神科リハビリテーション)のこと
2つめは親亡きあとセミナーの告知
3つめはスタッフ募集
を載せてみました。



たった2日で原稿を仕上げたので大変でしたが・・・
間にあって良かったです。


親亡きあとセミナーですが、定員の半分くらい埋まりました。
まだ席に余裕がありますので、このテーマに興味・関心のある方は早めに申込んでくださいね。

申込みはこちら 

なお、インターネットやFAX申込用紙ダウンロードができないという方は、直接お電話いただいても良いので、平日10時〜17時のあいだでお電話ください。
電話番号は 058-214-6592 です。




さて、またまた前置きが長くなりましたが本題です。

最近思うのですが、障がい者が「生きるためにがんばりすぎる」ってのは良くないなと思います。

理由は楽しくないから。

私はくらしケアの仕事をするまでは、がんばってばかりで、生きるという点では必死すぎてあまり楽しくなかったです。


先月、北海道浦河のべてるの家へ行って、尚さらそう思うようになりました。

べてるは浦河町という人口1万3千人の小さな町にあります。

浦河では精神障がいの方が人々の日常に溶け込むように暮らしている。



そんなべてるの理念がまた面白く、示唆に富んでいたんです。



<べてるの家の理念>
・三度の飯よりミーティング
・安心してサボれる職場づくり
・自分でつけよう自分の病気
・手を動かすより口を動かせ
・偏見差別大歓迎
・幻聴から幻聴さんへ
・場の力を信じる
・弱さを絆に
・べてるに染まれば商売繁盛
・弱さの情報公開
・公私混同大歓迎
・べてるに来れば病気が出る
・利益のないところを大切に
・勝手に治すな自分の病気
・そのまんまがいいみたい
・昇る人生から降りる人生へ
・苦労を取り戻す
・それで順調、などなど
 ※ホームページより引用



病気や障がいは克服するものと思っていた私にはちょっとした驚きでした。


障がい福祉の世界でよく言われる言葉に医学モデル社会モデルというのがあります。

医学モデルの考え方は障がいの原因は自分にあるのだから自分で克服しなさいみたいな感じ。

社会モデルは障がい者が生きづらいのは社会に側に原因があるから社会が合わせようのような。

ユニバーサルデザインやバリアフリー化は社会モデルの考え方で、最近は社会モデルが主流になっています。



私が障がい者になった30年前はバリアフリーという言葉すらありませんでした。

障がい者になり、しゃがめない脚になった。 

洋式トイレでないと用を足せない身体になった。

でも公衆トイレには和式トイレしかありませんでした。

階段の横に手すりもスロープもなかった。 

エレベーターは限られた場所にしかなかった。

そして働くところもなかった。

自分が社会に合わせるしかないので、がんばるしかなかったのです。



あれから30年を経て、社会が合わせてくれることがずいぶん増えたと実感するのですが、それはハードが変わったから。

おそらく、身体障がい当事者や関係者が声を上げてきた結果ではないかと思います。



そこで、べてるに戻ります。

べてるは障がいのある人たちのことを、町の住人が理解してくれています。 

町(=社会)が精神障がいの人たちを受入れて、理解してくれているのです。

おそらくべてるの家がここまでたどり着くには相当な苦労があったと思います。

べてるが誕生してから30年だそうですが、30年の月日を経ていまがある。

思うに、べてるの皆さんが、町の人たちハート(心)を変える努力をした結果ではないかと思うのです。

であれば、私たちが暮らす町もべてるのようにならないでしょうか。 

町のハードが変わったように、人のハート(心)が変えられないでしょうか。

そんなことを思うのです。

町がバリアフリー化されていったように、 精神障がいの人たちも住み慣れた町で自分らしく暮らせたら素敵です。

そのために、私たちに何ができるのか。

岐阜と愛知県北部で活動するくらしケアに何ができるのか。 

そんなことをぐるぐると考えています。

一緒に考えてくれる仲間を増やして、ハートを変えていけたらと思います。



最後までお読みいただきありがとうございました。 

さて勉強会へ行ってきます!