100人の仲間を救うことができないか?(グループホームの話)
障害者グループホームを建てようと思ったがやめた。
いや、完全にあきらめたわけではないのだが・・・。
とりあえずやめることにした。
グループホームを建てて救われる人数
障害者には「親亡きあと問題」という切実な問題があるが、問題の解決にグループホームは有効な解決策のひとつだと言われている。
障害者が共同生活する場所で、世話をする人が居るグループホームは安心だ。
そこで、くらしケアでもグループホームを作ろうとしていた。
実現のために視察を行い、聞き取り調査を行い、研究した。
で、どういうわけか障害者グループホームは1ヶ所あたり定員7名以下で運営されているものが多い。
なぜ7名なのか?と疑問を持ったので調べたところ、「減算」があるからだと分かった。
ひとつのグループホームの定員が7名を超えると1人あたりの運営費が減らされるのだ。
グループホームを運営するにはスタッフが必要。つまり人件費が必要だから経営の観点では当然だし仕方がないところだと思う。
だから、うちも建てるなら定員7名のグループホームにしようと考えた。
土地建物コミコミで4千万〜5千万円を投じるような計画だった。
しかし、いろいろ考えたあげく「ちょっと待てよ」となった。
たった7人救えば解決するのか?
障害者は全国で800万人いる。
岐阜市だけで2万4千人いると言われている。
人口の6パーセントだから、100人のうち6人障害者ということだ。
精神障害者に限れば3,400人。
これだけの障害者が居るのに、たった7人しか住めないグループホームを作って問題が解決するのか、ということだ。
もちろん自立した障害者も多いから、すべての人にグループホームは必要ない。
7人だけでも救えば素晴らしい、と言われるかもしれない。
グループホームをたくさん作るのも手だが、そんなに都合よく増えないし、これだけ空き家が増えている時代に新築を建てるのもちょっと違う気がする。
親亡きあと問題が深刻なのは親が高齢化してるケース。
だから時間がない。
それでは間に合わないし、多くの仲間を救えない。
ではどうするか。
くらしケアらしいやり方でこの問題を解決するには
たった7人ではなく、スピード感をもって100人、200人と救う方法はないものか。
くらしケアらしいやり方でできないかと。
くらしケアは空き家活用を目的に始めた会社。やはりそこは外すべきでないだろう。
空き家といえば、大量に空いているアパートだ。
地域のどこにでもある普通のアパートでグループホームと同じ環境を作れればいい。
作れるのか?といわれそうだが、作れる。
くらしケアでは現にその環境を実現させているケースがある。
問題はアパートを借りることだ。
なぜなら以前のブログでも書いたが、大家さんの7割は障害者に部屋を貸したくない。
空き部屋が増えているから空室損や家賃相場の下落で悩んでいる大家さんは多いが、それでも大家さんが貸したがらない。
理由は「偏見」だから、偏見をぶち壊せばいい。
では、偏見を壊すにはどうするか?
・・・とやっていくと答えが見えてきたのだ。
(くわしく書きたいところだが、止められているので我慢する)
偏見を一気に無くす
私ごとき「いち個人」が偏見を変えるのは無理かもしれない。
くらしケアで偏見を無くすのはあまりにも時間がかかると思う。
だから、地域を巻き込み、一気に変える。
あらゆる人のチカラを借りるのだ。
そのためにもくらしケアは「みんなのくらしケア」になる必要があるのだ。
これ、伝わらないだろうなぁ(笑)
ネタバレするにはちょっと早いので、また改めて書きたいと思う。
ちなみに、グループホームを否定したわけではありません。
車いすの仲間は、既存のアパートでは対応できないことがほとんどだから、完全バリアフリーのグループホームはくらしケアでもいつかは建てると思います。